
パパ、どうして世の中には、こんなに格差があるの?
人間って、バカなの?



どうやって伝えるべきだろう…。
ぼくは娘を授かったばかり。
成長した娘に、このような質問をされたとき、しっかり答えられるだろうか?
著者の娘のセリフにギクッとするはじまりでした。
著者/翻訳者/ナレーター
著者
ヤニス・バルファキスさんはギリシャの政治家であり経済学者。
アメリカの金融危機がギリシャに及ぶことを、予想していた人。
翻訳者
関美和さんは、FACTFULNESS(ファクトフルネス)の翻訳が有名。
ハーバードのMBAを経て、モルガンスタンレー入社という輝かしいポジションを43才でを退職し、ゼロから翻訳家になった人。
ナレーター
野村達也さんは、ナレーター、声優、実況アナなど、幅広く活躍している人。
「父が娘に語る経済の話」の感想



娘さんのために書かれた本だから、大人は簡単に理解できると思いました。
経済について、ある程度理解しているが、人に説明できるくらい理解しているか、というと自信がない…。
子どもの質問を、「○○に聞いておいで」と、人任せにすることは、なるべくしたくない。
世の中には、プロにお願いしたほうがいい質問内容もあるとは思いますが、身近に経済のプロっていますか?
もしも、冒頭の質問に対して、「学校で、先生に聞いておいで」と人任せにしてしまったら、経済の専門家ではない先生は、「なぜ、私にふったんだろう…?」と困るだけで、適切な回答は得られないだろう。
- ぼくたちにとって、あたり前の日常が、他国の人にとってはあたり前だとは限らないこと。
- 格差があるのは、優れているとか、劣っているということが理由ではないこと。
- 経験価値と交換価値はまったくちがうこと。
ぼくは、成長した娘に、そうゆうことを伝えたい。
まとめ
妻がいて、娘がいて、猫がいて、穏やかにすごしているときが、人生で一番幸せな時間なのかもしれません。
○○年後は、今よりも高い収入を得て、いい生活をしているはず
交換価値(お金)を重視していたときは、このような根拠のない妄想にとらわれて、現実に満足できていなかったような気がしています。
お金は、幸せになるための手段のひとつであって、目的ではないということは、だれでも知っている事実ですが、日々の思考や行動に落としこむことは、なかなか難しいもの。
交換価値よりも経験価値が重要だということを再認識すると、家族が仲よく健康にすごせている日々が、何よりも貴重だということが理解できます。



パパ、どうして世の中には、こんなに格差があるの?
人間って、バカなの?
将来、娘の質問に答えるために聴きはじめた、こちらのオーディオブック。
経済の勉強をはじめてようとしている大人にもおすすめです。
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