子どもは自ら成長し、
伸びる力を持っている
子どもの力を信じて、伸ばしていくことが親の役割。
「成長サイクル」がまわり出せば、子どもが元々持っている力がグングン伸びていきます。
0~3歳の乳幼児期前期は、成長サイクルがまわり始める、大切な時期なんです。
「成長サイクル」についてお話ししていきますので、最後までご覧ください。
興味関心を持つ
赤ちゃんは、自分の課題を本能的に知っています。
・運動
・言語
・感覚
こちらの3つが、だいたい0~1歳くらいまでの赤ちゃんの主な課題です。
赤ちゃんは、「手をパタパタ動かす」「ママパパの言葉を聞く」「目で動くものを追いかける」といった課題があることを、本能的にわかった上で活動しています。
ハイハイができるようになると、あちこちを散策して、いろんなモノを手に取ったり口に入れたりして、見ている親としてはヒヤヒヤすることもありますが、安全の許す限り、赤ちゃんの自由に散策させてあげることが肝心です。
自分で選ぶ
赤ちゃんは、興味関心があるモノゴトを自分で選べます。
将来、自分の人生を生きる力を身につけるために、何事も自分で決める習慣が必要です。
集中して繰り返す
赤ちゃんは、興味関心のあることに出会うと、同じことを集中して繰り返します。
この瞬間を見守ることが大切です
モモちゃんは、パソコンの電源ケーブルを、ずーっと触ったりしています。
大人の価値観では、ティッシュペーパーを箱から全部出したり、おもちゃではないものに集中している姿は、意味不明なことや、いたずらをしているように感じてしまって、つい集中が途切れるような声かけをしてしまったり、作業そのものをストップさせたりしてしまいがち。
赤ちゃんは、集中している時間に能力を伸ばしているので、静かに見守ることを心がけましょう。
もちろん、誤飲や感電など、事故が起きないように安全への配慮は必須です。
達成感を得る
赤ちゃんは、集中を繰り返すことで、その活動が上手になります。
これは、目と手が連動してきたり、脳神経細胞の電気信号が伝わるようになってきた証拠。
頭が良くなっている証拠とも言いかえることができます。
上手に活動できるようになることで、赤ちゃん自身が達成感と満足感を得ます。
生きるための能力を得る
0~6歳の時期に身についた能力は一生もの。
鉛筆やハサミの使い方、上手に歩く方法など、この時期に身についた能力は、その先の人生で長く使い続けることができます。
また挑戦したくなる
・自己選択力
・自己肯定感
子育てをしていく上で、
とっても大切なワードです
自分で興味を持った活動を、自分で選択し(自己選択力)、集中して達成したときに「自分を信じる心=自己肯定感」が生まれます。
「台の上からおもちゃを取れた」というような、大人からすれば小さな出来事も、赤ちゃんにとっては大成功です。
小さな成功体験を積み重ねることで
ぼくってかっこいい!
私もなかなかやるじゃない!
という自己肯定感が育まれていきます。
見守っている親の立場からすると、赤ちゃんがドヤ顔をしているように見えて、とってもかわいいもの。
成功体験によって、「もっと新しいことにチャレンジしたい!」という「挑戦する心」が湧いてきます。
そして、興味関心できるモノゴトとの新たな出会いを繰り返すことで「成長サイクル」がまわり始めます。
誤った成長サイクルに注意
次に、誤った成長サイクルについてお話しします。
誤ったというと、聞こえが悪いのですが、ほとんどの場合は、親がよかれと思ってやってしまうことなんです…。
興味関心を持ちようがない
赤ちゃんの手が届くところに何もない。
安全のために、部屋をスッキリと断捨離するのはいいことです。
しかし、極端にやりすぎて、赤ちゃんが興味関心を持てるモノが何もないお部屋はよくありません。
反対に、モノがグチャグチャにあふれかえっていると、赤ちゃんが何を選んでいいのかわからなくなります。
自分で選べない
何でも大人が先まわりしてしまうと、赤ちゃんは自分でモノゴトを選ぶことができません。
集中を邪魔される
せっかく、赤ちゃんが集中しているときに、
- 声をかける
- やめさせる
- 違うものを与える
- 大人が代わりにやってしまう
このような邪魔をすると、赤ちゃんが成長する集中のチャンスを逃してしまいます。
達成感が得られない
モノゴトは集中して取り組まないと、なかなか上手にならないので、達成感が得られません。
生きていく能力が得られない
集中して練習しないと、生きていく上で必要なたくさんの能力を習得できません。
挑戦したくならない
自己選択力が得られず、自己肯定感が低いため、新しいことに挑戦する心が育ちません。
誤った成長サイクルは「親がよかれと思ってする行動」
親だったら「あるある」な内容が多かったはず。
なぜなら、どれも親がよかれと思ってする行動で、悪気はないからです。
- 危ないから片づけよう
- 何度も同じことをしているから別なことをやらせてあげよう
- 1人で淋しいだろうから一緒にやってあげよう
- きっとムリだから代わりにやってあげよう
○○してあげたい!
という思いが、子どもの成長を邪魔していたなんて、ショックかもしれません…。
しかし、何でも先回りしてやってあげると、自分で選べない「指示待ち」の子どもになってしまいます。
まとめ
①興味関心を持つ
②自分で選ぶ
③集中して繰り返す
④達成感を得る
⑤生きるための能力を得る
⑥自己選択力が身につき、自己肯定感が増えることで、また挑戦したくなる
正しい成長サイクルがまわることで、「自信」が芽生えます。
他人にやってもらった成果は「他信」につながります。
私は手伝ってもらわないと何もできない…
こんな自己肯定感の低さは、間違った成長サイクルに原因がありました。
忙しい育児の日々だからこそ、
- わが子の成長サイクルが正しくまわっているか
- 親として成長サイクルを邪魔していないか
立ち止まり、深呼吸して、振り返ることが大切です。
一緒に頑張りましょうね!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。